
治験ってどんな感じなんだろう?
治験に興味があるなら気になりますよね。
身近に治験経験者がいればその体験談を聞くこともできるのですが、実際まわりにはそんなにいないと思います。
そこで今回は、実際に治験に参加したことのある私のリアルな体験談を紹介していきますね。
ちなみに私は今までにコーメディカルクラブとJCVN
で入院ありの治験を見つけて参加しました。
治験に興味があるならまず会員登録しておきましょう!
登録自体は簡単なので数分で終わります。
3泊4日の入院治験に参加した時の体験談
事前検診にパスして私が参加したのは3泊4日の治験でした。
今回はその入院した時の体験談です!
【1日目】入院日
朝、何も食べてない状態で病院に集合。
病室に案内されるとすぐにパジャマに着替えるように指示されました。
パジャマを着ると「さっそく始まるのか〜。」と入院の実感が湧いてきます。
女性は私含めて7人来ていたのですが、20代の若い学生からアラフィフまで、わりと幅広い層が参加していました。
ちなみに7人というのは予備人員含めての人数なので、この日の健康診断の結果によって実際に投薬される被験者5人が決定して、残りの2人は1泊だけして帰ることになります。
私は予備人員枠ではなく治験参加者枠で参加していたのですが、当日の結果によって落とされて予備の人と入れ替わるっていうことは結構多いみたいなので、絶対に参加できると期待することはあまりしないようにしていました。
その気でいたのに、もし対象外になって帰ることになったら悲しいですからね…
健康診断は以下のような内容でした。
- 採血
- 採尿
- 心電図
- 血圧測定
- 問診
なんだかんだすべて終えるまでにかなりの時間がかかり、昼食を食べられたのは14時過ぎ。
朝から何も食べていなかったのでかなりお腹が空いていましたね。ご飯はおいしかったですよ!
そのあとはもう何もなかったので自由時間でした。
私は眠かったのでさっそく爆睡…。初日なのに緊張感ゼロです。
3時間くらいして起きると、向かいのベッドにいた女性がおらず、荷物もなくて、なぜか看護師さんがベッドメイキングしていました。
「あれ、もしかして帰っちゃったんですか?」と聞くと「そうなんですよ〜。」と看護師さん。
「えっ!」っと思いつつ、なんで帰っちゃったのか分からないのですが、1人帰ったことで治験に参加できる確率が上がったんので内心ガッツポーズ。
これはいけるんじゃない?と期待を抱き始めました。
そんなこんなでシャワーを浴びて夜ご飯を食べてダラダラして、この日は少し早めの22時就寝。
午後に昼寝してしまったのでまったく眠くならず、布団の中で眠れぬ夜を過ごしました。
【2日目】投薬日
起床時間になると看護師さんが声をかけに来ました。
この日は早起きだったのに昨夜ほとんど眠れなかったのでだいぶ寝不足気味…
歯磨きや洗顔をして身なりを整え、朝からまた1日目同様の採血や心電図、血圧測定などを行いました。
もう最終的な参加者は決まっているのか、気になったので聞いてみると、この時点ではまだ投薬者は決まっていなくて1日目とこの朝の数値を見て最終判断がされるとのことでした。
「まだ決まってないのか〜、ここまできて脱落したくないな…」と思っていたところ、ハプニング発生。
採血中に1人、具合が悪くなってしまったんです!
ベッドが遠かったのであまりよく分からなかったのですが、看護師さんが「ちょっと一旦ベッドに横になろうか。」と何やら対応していました。
何かあったのかな?と聞き耳を立てていると、「血を見るとダメなんです…。」と言ってる声が。
どうやら採血中に抜かれていく自分の血を見て気持ち悪くなり、具合が悪くなってしまったみたいですね。
血圧がかなり下がってしまったみたいで、「ちょっともう少し落ち着いたらもう1回測ってみようか」など話していました。
「血圧下がって具合悪くなるくらい採血苦手なのによく参加しようと思ったな…、ていうか事前検診と1日目の採血は大丈夫だったの?」と心の中でツッコミを入れつつ、でも私の友達にも採血嫌いっていう子がいるからそういうタイプなんですね。
そして担当の先生が来て体調の確認をしていましたが、最終的に「今回は残念だけど………」ということで、参加を断念してもらうことになってしまいました。
「そうですか…。」と、少し残念そうな返事が病室内に響いていました…。
ということでその人には気の毒でしたが、こんな経緯があり、私は無事そのまま治験に進むことが決定したのです!
そしてさっそく投薬スタート。
この治験は、経口ではなく点滴で投薬するタイプでした。
そのため腕に点滴の管を固定されるという、いかにも患者さんのような状態に。
遠い昔に1回だけ入院して点滴をしたことがあったので、なんとなくその時のことを思い出しました…
そしてこの日は投薬後、約1時間ごとに検査があるという流れだったので忙しかったです。
採血はそのたびにするのですが、毎回腕に針を刺すわけではなくて、点滴と同じように最初に血管に管を刺して固定した状態になっているので、そこから血を採るという方法でした。
なので痛みはまったくありません。
採血のたび、看護師さんが勝手にそこから血を抜いてくれるので特に大変ではなかったです。
注射や採血が苦手っていう人には良さそうですよね。
検査と検査の間は自由なのですが、腕に採血用の管が付いているのでちょっと動きにくかったのと、またすぐ検査が始まるのでベッドでスマホをいじるくらいしかできなかったので少し不自由なのはありました。
腕に付いていた管を抜いて自由の身になれたのは夕方頃。
そのあとはシャワーを浴びたりご飯を食べたりしてまた自由に過ごしましたが、とはいっても夜にもまた検査があったので、この日は時間的な制約が結構あってあまりゆっくりできなかったです。
そんな感じで1日通して特に具合が悪くなるといったこともなく、治験最大の山場を越えることができました。
【3日目】ほぼ自由時間
この日は午前中にいつもの採血や血圧測定などの一連の流れが1回あっただけで、それ以降は何もなかったのでとてもラクな日でした。
起床時間も早くなかったので自然と起きることができて、気分も上々。
1・2日目は朝食がなくて1日2食生活だったんですが、この日は初めて朝食もあったので1日3食いただきました。
朝食のあとはもう本当にフリータイムで、ベッドでひたすらゴロゴロしていましたね。
体調も変わりなく普通に元気だったので、パソコンで調べ物をしたり、談話室にあるマンガを持ってきて読んだり、スマホをいじったり…
とにかく自由過ぎて最高でした!
他の参加者の人たちも体調が悪くなったとかはなさそうで、みんな見た感じ好きなように過ごしていましたね。
治験の醍醐味を感じられたような1日で、これは治験にハマる人がいるのも無理ないな〜と思いました。
【4日目】退院日
早いもので最終日。
この日は3日目同様、朝に採血などの検査が1回あるのみで、それが終わったら退院という流れでした。
入院中はすっぴん+髪ノーセットの手抜き姿でいましたが、退院するのでちゃんとメイクをして身なりを整え、荷造りなど退院の準備をして待ちました。
体調も変わりなかったので、もう終わりかぁという感じで寂しさを感じるほど。
そして採血などが終わったのちにパジャマから私服に着替えて、あとはその後も通院が何度かある治験だったので次回の通院についての説明を受けて、無事退院しました。
病院を後にしたのは午前11時前とかそのくらいだったと思います。
私の頭の中は「やっと自由にお菓子が食べられるーーー!」でしたね。
とりあえず朝から何も食べていなかったので、ご飯を食べるためにお店が開くまで少しプラプラして、お店が開き次第さっそくランチしました。
入院中の食事もおいしかったですが、やっぱり自分の好きなものを選んで食べられるっていうのはいいですね。
…とそんな感じで私の治験入院生活は無事幕を閉じたのでした。
治験のメリット
実際に治験を経験してみて感じた治験のメリットはこんな感じです。
- 自由時間が多くてラク
- 謝礼金がもらえる
- 規則正しい生活を送れる
自由時間が多くてラク
治験の内容や日によって差はありますが、基本的に自由時間が多いです。
入院中は暇だというのはうわさには聞いていましたが、実際に経験してみて本当に暇だなと思いました。
そういう意味では治験って本当にラクでいいですね!
暇といっても、病院の施設内にはWi-Fiが飛んでいるので自分のパソコンやタブレットを持参すればいくらでもネットを見ることができます。
あとはテレビやマンガ、雑誌なども用意されているので、それらを読むのもアリです。
他には自分で持ってきた本を読んでいる人などもいて、各々が好きに過ごしていましたね。
私も施設内のマンガを読んだりパソコンでネットをしたりと、常にやることがあったので退屈だと感じることは全くありませんでした。
むしろ時間があっという間に過ぎていった感覚です。
これでお金がもらえるなんて…と思うと、本当にありがたいですね。
高額の謝礼金がもらえる
なんといっても1番の魅力はこれですよね!
治験に興味を持った人の最大の関心はやっぱりお金だと思います。
少なくとも私は正直そうでした。
生活が制限されるなど多少の不自由があったり、万が一副作用が出てしまうリスクがあったりと負担に感じる部分もありますが、その対価としてそれなりの金額がもらえます。
ちなみにこのもらえるお金のことを、正確には「負担軽減費」といいます。
病院で自由気ままに過ごしているだけでお金がもらえると思うと、考え方によっては治験はやっぱりラクでおいしいなぁと思いますね。
とはいえ新しい薬が世に出されるための大事なステップに協力しているわけなので、結果的にちゃんと社会貢献になっているし、何も後ろめたいことはないです。
規則正しい生活を送れる
入院中は毎日スケジュールが決まっているので、起床時間や就寝時間も決められています。
治験の内容や日によって時間は変わってきますが、基本的に朝起きて夜寝る理想的なスタイルです。
日々夜ふかししがちな私にとっては良い矯正になりました。
ただ、日中の自由時間は何をやってもいい=寝ててもいいので、もしお昼に寝まくって逆に夜眠れなくなったとなると、生活リズムは乱れがちになるかもしれないですね。
まぁそこは個人の裁量ってことで…でも基本的にタイムスケジュールは朝起床して夜就寝という、人間らしい生活リズムになっています。
治験のデメリット
一方でデメリットはこんな感じです。
- ほとんど動かないので筋力が落ちる…かも
- 出された食事しか食べられない
- 採血が頻繁にある
- 治験薬の副作用が出る場合がある
ほとんど動かないので筋力が落ちる…かも
1日のほとんどの時間をベッドの上で過ごすので、基本的に体を動かす機会がありません。
歩く時といえば、トイレに行く時、食堂に行く時、シャワーや洗面所に行く時くらいです。
数日くらいなら大丈夫かもしれないですが、もし1〜2週間の入院だとしたら確実に筋力は衰えてしまいます。
筋肉って何もしないとあっという間に落ちてしまいますもんね…。
日頃から軽く筋トレやエクササイズをして筋力を維持しておくのが大事ですね。
出された食事しか食べられない
入院する時は食料や飲料の持ち込みは禁止されています。
もし持参していた場合は没収されます。
毎日の食事の内容や量はちゃんと決められているので、出されたものしか食べることができません。
毎日甘いお菓子を食べることが楽しみの私にとって、お菓子が食べられないというのはかなり辛かったです…!
あと、出された食事に苦手な食べ物が入っていた時は苦行でしたね。
基本的に出された食事は残さず完食しなくてはいけないので、苦手な食べ物が出た時はみそ汁や水で流し込みました(笑)。
料理自体は普通においしかったですよ!
ちなみに治験の食事については別のページで詳しく説明しているので、ぜひ一緒に読んでみて下さい。
採血が頻繁にある
治験薬による体への影響を見るためにも採血は欠かせません。
毎日採血があるので、注射が苦手という人には辛いかもしれないです。
私は採血に対する苦手意識はまったくないので、これに関しては問題なかったですね。
ただ看護師さん曰く、中には採血中に気を失っちゃう人とかもたまにいるみたいです…!
私はそれよりも毎日血を抜かれて貧血にならないかな…とそっちが少し不安でしたが、意外とそんなたいした量を抜かれるわけではないので大丈夫でした。
治験薬の副作用が出る場合がある
すでに出回っている薬でも、薬は何かしらの副作用が出る可能性はあります。
治験の場合はそれがまだ世に出回っていない新薬だということで、もしかしたら重大な副作用が出るかもしれないという懸念があって危険と思われていることがあるかもしれません。
実際に副作用が出る治験者も少ないけどいるようですし、可能性は0ではないので確かに安易に大丈夫だということはいえないです。
ただ治験への参加自体は強制されるものでは決してないし、事前に薬や副作用の可能性についての説明もしっかりされた上で参加するかどうかを自分で決めることができます。
それに治験参加中でも、いつでも自分で参加を中断することが可能です。
そういう意味では治験者はしっかり守られているといえますね。
結果:治験に参加してみて良かった!
実際に参加するまでは、ネットで治験の体験談とかを調べたりして色々と想像を膨らませていたのですが、やっぱり百聞は一見にしかずだなと思いました。
やってみたことで「治験ってこういう感じなんだ!」って分かったし、そんなに不安がる必要もなかったです。
看護師の方たちもとても親切で優しかったですし、快適に過ごすことができました。
また新しい治験があったら参加したいです。

治験、やって良かったーーー!!
治験の情報を見つけるには
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男性なら基本いつでも何かしらの入院治験を募集していることが多いので参加しやすいです。
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