先日、長年の悩みだった慢性鼻炎による鼻づまりを改善する手術を受けてきました。
結論をいえば、
やって大正解!!
今では鼻から思いっきり空気を吸うことができるようになり、本当に呼吸が楽になりました!!
もう本当に快適で感動モノです!
このページでは、
- 鼻づまりの手術ってどんな感じ?
- 術後の経過が知りたい!
- どのくらいで鼻が通るようになるの?
といった疑問に答えられるよう、自分の体験をもとに詳しく紹介していきます。
私の鼻づまりの歴史と手術を受けるまで
自分が鼻づまりだと確実に認識したのは大学生の頃でしたが、思い返せば中・高校生のときもすでに鼻がつまっていたような気がします。
やっぱり子供のときは本人にとってはそれが常で当たり前だと思っているから、鼻づまりっていう「症状」としての認識ってなかなかできないんですよね…
そんなこんなで大学生になったある日、友達が「ナザールスプレーするとすぐに鼻通るよ!」と教えてくれたことがありました。
へぇ〜っと思って早速試してみたら、
何これっ!鼻が超通る!!!
それ以来、すっかりナザールスプレーの虜に…!
市販の血管収縮薬タイプの点鼻薬って、本当に即効性があってすぐに鼻が通ってくれますよね。
私の命と言っても過言ではないほど、なくてはならない存在になっていました。
ただ問題は、市販の点鼻薬はクセになること。
容量・用法は守っていましたが、20代の頃にはもうナザールスプレーをしないと鼻からほとんど呼吸ができないほどに鼻づまりがひどくなってしまったのです。
完全に慢性鼻炎と化していました。
これはまずいと思って耳鼻科に通って薬を飲んでいたこともありましたが、劇的な改善は見られず…
粘膜を焼いてもらうレーザー手術(アルゴンプラズマ凝固法)をしてもらったこともありますが、それでも半年くらい経つとまた元通りという感じでした。
鼻づまり、辛すぎる…
そんな感じで15年ほど鼻づまりに頭を抱え、いろいろ調べてついにたどり着いたのが今回の手術。
私はもう最初から手術をしてもらう気満々だったので、手術専門でやっているクリニックに予約を取って受診することにしました。
やってもらうことになった手術の内容
初診では私の鼻づまりの状況などを話し、内視鏡で鼻の中を診てもらって、あとはCTも撮りました。
内視鏡の画像を見ると、やっぱり下鼻甲介の粘膜が腫大していて空気の通り道がかなり狭くなっていました。
あと、CT撮影で分かったのが鼻中隔彎曲症です。
左右の鼻を仕切っている鼻中隔は、ほとんどの人が大なり小なり曲がっていることが多いようですが、私は右方向に曲がっていました。⬇
鼻中隔彎曲については今まで特に意識したことがなかったので新しい発見でした。
CT画像を見ると分かるけど、鼻って結構歪んでるんですね…
という感じでいろいろ先生と話して手術を希望した結果、私が受けることになった手術がこちら。
- 鼻中隔手術
- 下鼻甲介骨切除術
- 下鼻甲介粘膜焼灼術
①鼻中隔手術は鼻中隔彎曲を改善するために鼻中隔にある軟骨や骨の一部を切除する手術で、②下鼻甲介骨切除術は下鼻甲介の中にある骨を切除して下鼻甲介の体積を減らす手術で、③下鼻甲介粘膜焼灼術は粘膜を焼いて下鼻甲介の体積を減らす手術です。
どれも鼻づまりの改善に効果的な方法なので、私の期待は高まるばかり。
手術はちょっと怖いけど、待ち遠しくなりました。
鼻中隔手術・下鼻甲介手術の体験談
手術は全身麻酔で行うため、前日夜21:00以降は禁食で、当日朝7:00以降は水分摂取も禁止。
当日は朝9:00に病院に行き、いろいろ説明を受けてわりとすぐに手術が始まりました。
時計を見なかったから正確な開始時間は分からないけど、病院に着いて1時間もしないで手術は始まったので10:00前には始まっていたと思います。
人生2度目の全身麻酔!
麻酔薬が全身に回っていくのが分かる感じと意識が遠のいていく感じがやっぱり不思議…
今回も気付いたら眠っていて、目が覚めたときには手術は終わっていました。
鼻づまり手術直後
手術後の体調は、意外と余裕!
以前やった親知らず抜歯手術の術後が辛すぎたので今回も覚悟していたのですが、そのときに比べたら全然苦痛じゃなかったです。
「あれ、こんなもん?」って拍子抜けするくらい。
手術直後はまだ少し眠い感じがありましたが、全身麻酔の合併症は特にありませんでした。
ただ鼻は手術直後はまだそれなりに通っていましたが、30分くらいすると粘膜が腫れてきて完全につまってきました(※)。
やっぱり完全口呼吸はさすがにきついですね…
でもまぁ耐えられるレベルです。
そして血混じりの分泌物が垂れてくるので鼻の穴に綿球をつめるのですが、その姿がとってもブサイクwww
ただでさえデカい鼻がより一層デカくなる始末です…w
少し時間が経つと麻酔の効果が切れてきたからなのか、鼻の奥に少しだけ痛みを感じました。
風邪を引いたときに鼻をかみまくって鼻の奥がジーンとする感覚に近いですね。
でも、ちょっと痛いかな?というレベルでたいして気にならなかったので、痛み止めが必要なほどではありませんでした。
あとはなぜかくしゃみが出る…!
私の他にもう1人手術を受けていた人がいたのですが、その人も何度もくしゃみをしていたのが聞こえてきたので、手術後はくしゃみが出やすくなるんですかね。
そして数時間ほど病院の回復室で安静にしたのち、併設されている宿泊施設の部屋に移ることに。
私はそこで1泊しました。
もう飲食しても大丈夫とのことだったので、朝から何も飲まず食わずだった私はさっそく買っていたパンを食べました。
術後ですが余裕で元気です。
…が!
パンの味が全然しない!!
鼻が完全につまっているからか、風邪を引いたときみたいに味覚がなくなってしまっていました。
地味にショック…
ちなみに翌日には味覚は元に戻っていたので良かったです◎
あとはもうひたすらテレビを見てダラダラ過ごしましたが、しいていえば、血混じりの分泌液が垂れてくるので汚れた綿球を取り替えるのに少し忙しかったです。
ちなみに綿球はたくさんもらっていました。
術後は基本的に鼻で呼吸ができないのが辛いだけで普通に元気です!
ただ夜くらいから頭がぼーっとして熱っぽい感じがしてきました。
全身麻酔をした後は基本的に熱が上がってくるものなので、「あ〜熱出てきたかぁ」くらいで特に気にせずに過ごしました。
鼻づまり手術翌日
鼻呼吸ができないので、どうしてもあんまり眠れませんでした。
やっぱり口呼吸は辛い…!
ちょっと眠れたかな…?と思いきや目が覚める…の繰り返しでしたね。
荷物をまとめて朝9時頃にまた先生に診察してもらい、あとは会計を済ませて帰宅しました。
綿球を鼻に入れていないと分泌液が垂れてくるので、マスク必須の今の世の中で良かったです笑
手術翌日もまだ熱っぽさはあって、夜に熱を計ってみたら37.4度ありました。
普通に元気ではあるのですが、口呼吸でちょっと苦しいし、血が混じった分泌液も相変わらずちょろちょろ出てくるので、家に帰ってからもベッドで安静にしていました。
術後の経過(〜1週間目)
術後数日間はまだ分泌液が頻繁に垂れてくるので綿球とティッシュは必須でした。
血が少し混じった綿球とティッシュの山でゴミ箱はすぐいっぱいに…笑
3日目くらいには血はほとんど出なくなってき て、分泌液は透明に近くなってきたかなと思います。
でも鼻はまだ完全につまった状態です。
口呼吸だと、やっぱり夜寝るときが大変ですね。
術後4日目には分泌液も徐々に減ってきて、たまにちょろちょろ出るくらいになりました。
若干右の鼻が通ってきた感じも。
でもまだ鼻だけで呼吸できるほどでは到底ないので口呼吸です。
この辛さももう少しの辛抱かな…という感じでした。
1週間後に再診・鼻の中を掃除してもらう
手術から1週間後に再診がありました。
ベッドに横になって内視鏡で鼻の中を見られ、そのあとは鼻の中のお掃除です。
下鼻甲介粘膜焼灼術で粘膜を焼いて小さくしてもらったので、その焼いた粘膜部分にできたカサブタを取ってくれました。
まぁ、カサブタっていうかゼリー状の超大きい鼻クソのようなものですが…w
ただ、この鼻の中の掃除をしてもらってる間が結構痛い…!
痛み止めを染み込ませたガーゼを鼻の奥まで入れられて、グリグリっとやられている感じです。
私はとにかく鼻の奥に何か入れられるときの痛みにめっぽう弱いので、この時間はかなり苦痛でした。
でも!
両鼻ともやってもらったあとは鼻がかなり通る!!
術後1週間でここまで通るのかっていうくらい、私的には鼻呼吸がいっきに楽になりました!
鼻の通りがだいぶ良くなるまで1ヶ月くらいかかる認識でいたので、1週間後ですでにこのくらい通っているなら私はすでに大満足!!
それだけ今までの鼻のつまりがひどかったんです…
終わったあとに内視鏡で撮った鼻の中の画像を見せてもらったのですが、カサブタを取る前と取った後では鼻腔内の広さが全然違っていました。
これはすっきりするわ〜!
そんな感じで1週間後の診察が終了。
1週間くらいだとまだ鼻水(分泌液)がたまに出てくるのでティッシュは欠かせませんでしたが、10日目くらいには治まってきてティッシュの使用頻度もかなり減りました。
術後1週間〜3週間の鼻の調子
カサブタは1度すっきり取ってもらいましたが、それでもまた新たにできてくる感じがして、鼻の奥に取れそうで取れない鼻クソがついている感覚がありました。
これが地味に気になるんですよね…!
そこでこの時期に役に立ったのが鼻うがい。
先生には「手術翌日からできるからやってね〜」と言われていたのですが、鼻うがいに苦手意識があったのと、まだ鼻が完全につまっていてうまくできなかったのもあり、最初の1週間はほぼサボっていました…
…が、鼻も通るようになってきたし、せっかく手術したんだからしっかりケアしようと思って、鼻うがいをやることに。
最初は怖かったんですが、やれば慣れるもんですね!
鼻うがいをして鼻の中が潤うことで、ふやけたカサブタが自然に出てきてくれました。
あとは「フゥーーン!!」って鼻をかんで、出る分を出せばすっきりします。
ただ鼻を強くかむのはまだ控えた方がいいので、ある程度の強さに抑えてかんだ方がいいですね。
毎日鼻うがいをしているうちに、2週間経った頃にはカサブタも出てこなくなってきて、だいぶすっきりしてきました。
分泌物もほとんど出てこなくなってティッシュを使う回数もかなり減って楽になってきた頃です。
そして手術から2週間もしない頃には、私的には十分鼻呼吸ができるまでに改善しました!!
ただ、それでもまだ鼻の奥にカサブタがついている感覚があったり、日によってはまだ少し鼻がつまっているような感覚があったりしたので、だいぶ通るようにはなったけどまだもう少しかな…という感じでした。
術後1ヶ月の再診
手術から1ヶ月経った頃にまた診察がありました。
まずは内視鏡で鼻の中を見てもらって、再度できたカサブタを取ってもらいました。
長いピンセットを鼻奥に入れられたのでビビったのですが、これでまた違和感のないすっきり通る鼻に!
鼻呼吸ができるって本当に素晴らしいです…
あとは内視鏡で撮った鼻の中の写真を見ながら経過の説明を受けたのですが、手術前の鼻の中と比べると本当に空気の通り道が広くなったのが見て分かりました!
引き続き鼻うがいをしていれば大丈夫だよ〜、とのことで診察終了。
術後3ヶ月の再診
手術から3ヶ月が経ち、経過を見せに最後の診察がありました。
まずいつも通り鼻の中を診てもらい、そのあとに今回は術後の状態を確認するためにCTを撮りました。
さて、鼻中隔湾曲症と鼻づまりの手術をして早3ヶ月、こちらがそのCT画像です。⬇
鼻づまりの原因、腫大しまくっていた下鼻甲介の存在感がすっかりなくなっているのがよく分かります!!
初診時に撮ったCTと比較すると分かりやすいです。⬇
全然違いますよね!!
黒く写っているのが空洞の部分なのですが、その部分がかなり広くなりました!
鼻中隔の湾曲部分もほぼ真っ直ぐに治っていますね。
これならそりゃあ鼻呼吸がラクにできるわけです!!
内視鏡で撮った鼻の奥の写真も見せてもらいましたが、下鼻甲介の腫大していた粘膜がかなり小さくなって、空気の通り道がしっかりとできていました。
おかげで鼻呼吸も毎日当たり前のようにできるようになり、日々快適に過ごすことができています◎
こんな感じで術後の経過も問題なかったので、複数回に渡った通院も今回で終わり、ついに治療が終了しました!
まとめ:もっと早く受診するんだった!
先生の素晴らしい腕のおかげで、長年悩まされて続けていた鼻づまりからついに解放されました。
こんなにも快適な鼻呼吸ができるなら、ホントにもっと早く手術してもらえば良かったと切に思います!!
ナザールスプレーから卒業できてうれしい!
ただ、それでも鼻炎は再発しやすいようなので、あとは日々自分でも鼻のケアをするのと食生活などにも気を付けて過ごしていくのが大事ですね。
先生が推奨している鼻うがいは今後も続けていこうと思います。
私が使っているのはこれ⬇
この本も参考になります⬇
鼻づまりだとQOLも低下するし良いことは何もないので、もし鼻づまりに悩んでいるなら手術してしまうのも1つの方法ですよ!