リフト係は大変?楽?スキー場でのリフト係の仕事内容や感想【リゾートバイト体験談】

リフト降り場 スノーボード

筆者はスキー場で3シーズン連続リゾートバイトの経験がある、スノーボード大好き人間です。

このページでは、経験者だからこそ分かるリフト係の仕事についてリアルな内容を詳しく紹介していきます。

『スキー場のリフト係の仕事に興味がある』、『スキー場にリゾバに行きたい』と思っているならぜひ参考にしてください!

リフト係のスタッフはどんな人が多い?

スキー場のリフト係は男女ともにいますが、やっぱり男性が多いです。

私がリゾバしたスキー場3ヶ所や、客として滑りに行った多くのスキー場のリフト係を見ても、圧倒的に男性が多いですね。

感覚的には男女比8:2くらいかなと。

まぁ少ないのは間違いないですが、ちゃんと女性もいます。

年齢層はだいたい20代〜60代です。

『え、60代!?』と思ったかもしれませんが、こういった年齢層が高めの方はリゾートバイトで来ているのではありません。

地元の方々で毎年冬にスキー場に働きに来ている、いわゆる常連かつベテランスタッフさんです。

リゾートバイトとして来ているのはやっぱり20代〜30代が多いですね。
あとは冬休みの期間だけ大学生がバイトに来たりもします。

リフト係は基本的にどのスキー場も、毎年働いている地元のおじさん達+リゾバで来た若めのバイトたち(+社員さん)で構成されています。

スキー場のリフト係の仕事内容

リフト係は、リフトやゴンドラにお客様が安全に乗降できるように、誘導・補助・安全確認をするのが主な仕事です。

その他の細かい内容としては、リフト券を確認する改札や、搬器(リフト・ゴンドラのこと)の出し入れ作業、降雪時の除雪作業などもあります。

基本的には屋外での仕事になるため、寒い日はとても寒く、体を動かすので体力が必要な仕事です。

とはいえ女性でもできる仕事ですよ!

私は20代後半の時にやりましたが問題なくできましたし、30歳の女性でリフト係としてリゾバに来たという人にも何人か出会ったことがあります。

中にはアラフォーで毎年同じスキー場にリフト係としてバイトに来ている女性もいました…!

本人が大丈夫なら、女性でも年齢関係なく働けます。

リフト係の1日の具体的な仕事の流れ

まず、リフトなので乗り場降り場があり、それぞれにスタッフが配置されています。

リフト乗り場の仕事の流れ

各リフト乗り場では、基本的に3~5人のスタッフで仕事を回すところが多いです。

上級コースなどにつながる、あまりお客さんの来ないペアリフトとかだとさらに少ない人数で回していますが、初心者用リフトや4人乗りのクワットリフトなどは基本的に混むので、リフト係の人数も必要です。

乗り場では、主に以下のような仕事を分担して行なっています。

  • リフト券チェック・誘導
  • リフト乗車補助
  • 運転番
  • 待機

これらを基本的には30分交代でローテーションして回していきます。

ただ、これはリフトの混み具合によって変わります。

忙しいリフトで長蛇の列ができている時は、リフト券チェック1人・誘導1人・乗車補助1人・運転番1人・待機1人って感じで、外に1時間半立っていたりすることもあります。

ただ長蛇の列ができるのは土日祝日のときだけなので、平日はそこまで忙しくありません。

逆に空いているときは、リフト券チェック&誘導&補助を1人・運転番1人・待機1〜2人でやったりします。

リフト券チェック・誘導

リフト券チェック・誘導は、乗客が持っているリフト券を確認したり列の誘導をしたりする担当です。

具体的にはリフト券の日付などを見て、ちゃんと有効なリフト券を使っているかを確認したり、回数券を持ってきたお客さんから必要な枚数を受け取ったりします。

リフト券が見える位置に付けてくれているとスムーズに確認できて助かるのですが、ウェアなどに隠れている人には『リフト券の提示をお願いしま〜す!』などと言って見せてもらいます。

たま〜に『ちっ、めんどくせぇな』って感じでキレてくる人がいて、そんなときはこっちこそ気分が悪くなりますが、基本的にはお客さんはいい人たちなのでちゃんとリフト券を見せてくれます。

最近は自動改札機を導入しているスキー場も増えてきているので、そういうスキー場ではこのリフト券チェックは必要ないですね。

リフト乗車補助

リフト乗車補助は、リフトに乗るお客さんのサポート役です。

リフトに乗るタイミングを声掛けしたり、慣れていなくて乗り遅れそうになった人がいたら手を貸したりと、臨機応変に動きます。

また、小さい子供が来たときはリフトを減速させて、子供を持ち上げてリフトに乗せてあげることもしますよ。

混雑しているときはかなり汗だくになって結構体力を使いますが、動き回っているうちになんだか楽しくなってきます。

運転番

運転番は、中でリフトの操作盤の前に座っている人のことです。

乗客がしっかり乗れるか目視で安全確認をして、乗車位置まで来るのが遅れてリフトに間に合わなそうな時はリフトの速度を落としたり、転んでしまった乗客がいたら止めたりしてリフトの運行が安全に行われるよう管理・操作しています。

黙って座っているだけのように見えますが、結構重要なポジション。

いつ何があるか分からないから、常にちゃんと見ていて素早い判断をする必要があります。

また、乗り場と降り場は無線(?)が繋がるので、危なっかしい初心者さんなどがリフトに乗っていった場合はすかさず降り場のスタッフに連絡します。

その人が乗ったリフトの番号を確認しておいて、降り場の運転番の人に電話して『○番の人、初心者だから降りるとき注意して』みたいな感じでやり取りをしています。

待機

待機はいわゆる休憩時間です。
トイレに行ったり、お昼の時間帯ならお弁当を食べたりします。

リフト係には一般的な1時間のお昼休憩がなくて1日中ローテーションで回しているので、30分の休憩が1日に何度かあるっていうイメージですね。

トータルすると1時間以上の休憩時間になるので楽といえば楽ですが、意外と30分があっという間であまり休んだ気がしない…と感じる日もあります。

どう感じるかは人それぞれですかね。

リフト降り場の仕事の流れ

リフトの降り場は基本的に2〜3人くらいで回しているところがほとんどです。

乗車客の少ないペアリフトだと1〜2人ですね。
乗り場よりは少ない人数で回せます。

降り場での仕事分担は以下の通りです。

  • 外で降車の安全確認・補助
  • 運転番
  • 待機

これらを30分毎にローテーションして回していきます。

各分担の仕事内容については、前述の乗り場とイメージはほぼ同じで、それの降り場バージョンだと思ってもらえればいいかと思います。

リフトから降りる時に転んでしまうお客様がたまにいるので、そういった時にすかさず手助けしたり、後ろがつまってしまいそうな時はリフトを減速もしくは停止させたりして、スムーズな降車が維持できるよう素早い判断をするのが大事です。

初心者の乗車が多いリフトだとサポートにてんやわんやするときもありますが、上級者の乗車が多いリフトの場合はサポートする必要がないのでかなり暇だったりしますね。

リフト係の仕事って楽…?

30分毎にローテーションして何回も待機の時間があるってことは、リフト係って超ラクなんじゃない?って思いますよね。

実際『リフト係=楽』ってイメージもあるみたいですし。正直、私もちょっと思っていました。

実際のところ、楽なのかどうなのか。
いくつかのスキー場を実際に見てきた私の結論は、場所による!です。

場所によるっていうのは、働くスキー場もそうだし、どこのリフトに配属されるかっていうのもそうです。
中にはやっぱり『リフト係は楽~♪』という人もいましたが、私はケースバイケースじゃないかと思っています。

忙しいリフトの乗り場担当で、1日の中でも30分の待機時間が数回しか回ってこないような時、自分がやっと待機の番で、『ふーやっと30分間ゆっくりできる!』と思っていたら、『○○あたりにグローブ落としちゃったんです…』とお客さんが来ることもありました。

そう、リフトから落とした物が乗り場や降り場から近くの場所にありそうなら、待機中のリフト係が取りに行くんです。

スキー場を歩いて登っていくのは地味にしんどいし、その落し物があるのはリフト下だから雪が深い…!
落ちている場所によっては結構大変なんですよね。

取って戻ってきた時はみんなゼイゼイハァハァ、汗だくです。
そして時計を見ると、『あぁ、もうほとんど待機時間終わり…ゆっくり休めなかった…。』ってことも。

そんな時は結構大変ですね。
1日中動き回っているから楽ではないです。

しかも、お昼の時間はその30分の間にお弁当を食べますからね。結構あっという間ですよ。
トイレも行ってってなると結構バタバタします!

上述のように、お弁当を食べている時に落し物を取りに行かないといけなくなったら、時間的に食べ終われない時もありますからね。

そんな時は残りを次の待機の時間に食べる…ってなるんですけど、次の待機って1〜2時間後とかです。
それはちょっと悲しいですよね。

でもそんな時は1日があっという間に過ぎて『もう終わりかぁ!』って感じなので、仕事の時間が長く感じるのが嫌って人にはいいんじゃないかなと思います。

1日が終わったあとは、それなりに達成感も感じますしね。

あと逆に、山頂付近の上級者コース用のペアリフトの担当の場合はまた別の辛さがあります。

まず寒い。山頂に行けば行くほど寒い!

当然ですが、同じスキー場でも山麓と山頂だと気温が全然違います。

やっぱり山頂付近は外に立っていると寒いんです。風が強い日は痛いレベルです。

そしてそういう山頂付近のリフトって、乗りに来るお客さんはベテランのスキーヤーかボーダーがほとんどだから、リフト係の役目ってほとんどないんですよね。『どうぞ〜。』くらい。

なので寒くて暇な中、過ぎるのが遅い時間をただひたすら待つ。の繰り返しだったりします。

それはそれで辛いですよね。まぁ楽は楽ですけど。

あとはあんまり大きな声では言えないですが、やっぱりスキー場によってゆるい雰囲気のところと、ちゃんとしているところがあるんです。

だから、ゆるい雰囲気のスキー場だと他のスキー場に比べれば楽ですね。

『場所による』というのはこういう理由によるものです。

仕事中の格好について

仕事中に着用する防寒ウェア上下はスキー場側で用意してくれます。
リフト係は外に立つ仕事なので防寒対策は必須ですからね!

色・デザインはスキー場によって違うけど、基本的にイケてはいない。

仕事中に履く長靴は、支給してくれるスキー場もあれば自分で用意しなければならないスキー場もあります。

スキー場に赴任する前に、必要な持ち物リストをスキー場側から提示されると思いますのでそれを確認しましょう。

もし分からなければ、事前に派遣会社もしくは働くスキー場に問い合わせてみるのが確実ですね!

リフト係はお客様が安全にリフトの乗り降りができるようサポートすることなので、とっさに動ける格好をしておくのはマストです。

どこのスキー場に行っても、リフト係の人はみんな長靴を履いていますね。

ちなみに長靴を準備するなら防寒タイプの長靴が断然おすすめ

長靴なんて普段使わないし、わざわざ買うのもったいない…って思うのがホントのところですが、実際そこをケチると後々つらい目に…。
足が冷たいって結構しんどいものですよ。

冷えは天敵なので、おすすめは、厚手靴下+もこもこソックスの2枚履き
靴下1枚履いてるより全然違います。

私は冷え性なので、いつもそれで仕事していました。
それでも足が冷えるんですけどね…

あと地元の人やスキー場のスタッフさんがみんなして履いているのが『SOREL(ソレル)』というブランドのスノーブーツ。

ちょっとお高いけど、雪山に慣れている人たちが愛用しているものなので、品質や性能は確かです。

行ってから『これ必要だった!』っていうのがあると大変なので、長靴に限らず必要なものは事前に準備しておきましょう。

なんせスキー場だから基本的に山奥。
周辺にお店なんてないところがほとんどです。

リフト係は仕事終わりに毎日滑れる!?

スキー場でリゾバをした時、私は最初の1・2シーズンはリフト係ではなくチケット係として働いていたのですが、そのスキー場のリフト係の人たちは仕事が終わるとみんな自分の担当リフトの場所からボードで毎日滑って帰ってきていたんです!

山頂のリフト担当なら、つまり毎日仕事終わりに山頂から1本滑って下りてこれるんですよ。

…う、羨ましい!!

休みの日だけでなく、仕事の日も1本とはいえ滑れるのなら、それが毎日となったらトータルすれば結構な時間滑れることになりますよね。

スノーボード・スキー好きにはたまらないです…!

ということで、『次こそは私もリフト係をしよう!』と心に決め、3シーズン目にまた新たなスキー場でリフト係として働くことに決めました。

今年は毎日滑れる!ワクワク!と楽しみにしていた初日。

『え?うちは仕事終わったらみんなでリフトで下りてくるよ。ボードとかで滑って下りてはこないよ。』と担当社員さん。

『え………。』

毎日1本滑って下りてくる、という私の夢は一瞬で砕け散りました。

やっぱり仕事だからそう甘くはないんですね…。

ということで結論は、仕事後に滑って下りてこれるかどうかはスキー場による!!

ちなみにこれは個人的な感覚ですが、ローカル色の強いスキー場は規則が少しゆるめなので、ボードで滑って下りてこれる可能性が高いんじゃないかなぁという印象です。

…あくまで主観なので、参考程度に。

私は毎日仕事終わりに1本滑るという夢の日々は叶いませんでしたが、リフトで上から下りてくるという普段できないことができたので、それはそれで楽しかったです。

リフト係のバイトはリゾバの派遣会社で見つけよう

スキー場でリゾートバイトをしたいと考えているなら、リゾバ専用の派遣会社に登録してそこから行くことがおすすめです。

■ 有名なリゾバ求人サイト

一応各スキー場のサイトにも『冬季スタッフ募集』などといった募集ページがあるので、直接スキー場に応募してもいいとは思います。

ただ、基本的には派遣会社を通した方がいいですよ!

なぜなら派遣の方が時給が高い場合があるから。

同じ仕事内容でも、スキー場に直接雇用されている地元の人達と派遣できたスタッフでは、時給が違うといったことが結構あるんですよね。

そのため、トラブル防止で時給やお給料の話はタブーとされています…!

ちなみに私はいつもリゾバ.comを使っていました。

何か分からないことがあれば担当のスタッフさんが親切丁寧に説明してくれるので、問題なくリゾバライフを過ごすことができましたよ。

まとめ:リフト係の仕事をして、休日はスノーボードをタダで楽しもう

スキー場での人気職種、リフト係の仕事についていろいろと紹介してきました。

私の経験からいえば、基本的にとても働きやすい良い仕事だと思います!

私は他のリゾバ仲間やスタッフさんたちと一緒に協力して楽しく1シーズンを過ごすことができたので、興味のある人にはぜひおすすめしたいです。

やってみたいなと思っているならまずは実際にやってみるのがいいですよ。

休日はもちろん無料でスノーボードやスキーを楽しめます
それがスキー場で働く最大のメリットですからね。

楽しいウインターシーズンを過ごして下さい!

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